弁護士の内堀です。
確定申告の期限も迫ってきました。
名古屋中村区の方であれば,ウインク愛知が確定申告会場となっています。
今回も医療費控除の話題の続きです。
医療費控除は単純に見えて意外に落とし穴が多く,医療費控除の対象になると思われているものが,対象でなかったり,医療費控除の対象にならないと思い込んでいたものが対象であったりします。
大雑把にいえば,治療目的で支出したものかどうかが,判断基準となります。
そのため,予防目的,健康維持促進目的の場合に支出したものは,医療費控除の対象になりません。
例えば,予防接種の料金を医療費控除の対象だと考えておられる方が多いですが,予防接種は基本的に予防目的であるため,医療費控除の対象にならないと考えておいた方が無難です。
また,病院までの交通費は医療費控除の対象にならないと思われている方が多いですが,実は医療費控除の対象となります。
ただし,基本的に公共交通機関を利用した場合の交通費が対象になり,特別な事情がなければタクシー代は医療費控除の対象ではありませんし,自家用車のガソリン代,駐車料金も同様です。
なお,公共交通機関を利用した場合は,しっかりと領収書等の証拠を残しておきましょう。